歴史系漫画初心者におすすめ!謎に包まれた偉人、聖徳太子に迫る「日出処の天子」

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大人女子にじわじわ人気の歴史系漫画。あまり読んだことの無い人にはどれから読んでいいか、選ぶのが難しいジャンルでもありますよね。

今回は歴史系漫画初心者にも、慣れている人にももちろんおすすめの「日出処の天子」についてご紹介します。

1.驚愕のストーリー 天才山岸涼子の真骨頂

一読すれば強烈な印象を抱くに間違いない傑作コミックです。友人は、この作品を読んで国文学部を選んだほどに感銘を受けたと言います。人一人の人生(それも大勢の)を左右しかねないほどの素晴らしい内容です。

史実をもとに天才山岸氏が壮大な物語を紡いでいきます。長い作品ですが、途中減速することは全くないまま、驚愕のラストへと巨大な求心力を持って話が進んでいきます。

2.あらすじ

時は飛鳥時代、主人公の蘇我毛人(えみし)と厩戸の皇子(聖徳太子)との交流を描いた作品です。皇子は特殊な力、超能力に近いものを持って次々とことを為していきます。彼に好かれた毛人。

家臣として皇子を支え、美しい皇子に心惹かれていきますが、後に石上巫女布津姫と出会い恋をします。快く思わない皇子。毛人の妹の身でありながら兄を愛する刀自子は、暗がりで兄を欺いて契りを交わし、兄の子を身ごもります。

全てを見通しいる厩戸の皇子は、その子を自分の子として認知するのでした。嫉妬を消せない皇子は、布津姫を殺害しようとして失敗し、毛人に知られてしまいます。

皇子は、毛人と共に念じると己の能力が増大することを話し、毛人をつなぎ留めようと説得しますが、毛人はそれをさせないがために神は自分達を同性として生み出したのだと答え、皇子を拒むのでした。

3.天才の孤独

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厩戸の皇子は孤独の天才です。彼の特殊な能力や霊感は、彼の母穴穂部間人媛の血によるものでしたが、母はその彼の能力を誰より理解していたがために彼を恐れ、彼を愛することができません。母の再婚を機に益々溝は深まります。

果てしない孤独な中、皇子は毛人との結びつきに心を癒され、毛人を愛するようになるのです。やがて実情を知るようになった毛人は、深く皇子に同情しながらも決して愛を受け入れません。

高貴な地位、並外れた才能。それらを毛人に指摘され、「自分が望んでこうなったわけではない」と悲痛な叫びをあげる皇子の苦悩に、私達は哀しみを覚えます。しかし天才は前へ進むしかないのです。

彼はやがては推古天皇を押し上げ、自らは摂政となって影の真の権力者となり、日本そのものを変えていきます。

4.無垢という罪し

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毛人という男。無垢で美しい心根の者こ本当はそ誰より怖い存在でしょう。彼は天性の性分で誰からも愛されます。

同性の皇子、そして実の妹という、重い十字架を背負う相手からも心底から愛されてしまい、彼自身は至ってノーマルに別の美しい一人の女性を選んで愛するのです。

この作品は、史実を追う面白さに加え、全く違う男二人の持つ全く逆側にある苦労を、私達に深く教えてくれるのです。

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