ファッションを楽しめる映画はコレだ!ヘップバーンの真髄「麗しのサブリナ」の3つの魅力

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女の子の願望って何でしょう?映画を観るといつもそんな思いにとらわれます。ヒットする恋愛映画の理由とは。

数々の名作映画に主演するオードリー・ヘップバーンを観ると、その謎はいくつか解決するように思います。

今回おすすめしたい映画は「麗しのサブリナ」です。これほどファッションを合わせて楽しめる作品は他にありません。

七変化という意味では「マイ・フェア・レディ」が挙げられることが多いかと思いますが、女の子の願望を満たすファッション映画という観点で見ると、やはりサブリナが一番にあげられるのではないでしょうか。

1.女の子の願望その1 変身願望

サブリナは、大富豪のお付きの運転手の娘。富豪の次男のドラ息子デイビッドに恋しています。ところが野暮ったい純な小娘に、彼は見向きもせずほかの女の子を追いかけまわしています。

身分違いということも大きな障害です。失望した彼女は自殺未遂を起こし、富豪の長男ライナスに助けられます。

心配した父のすすめで、彼女はパリのコルドンブルー料理学校に入り、2年間のレディ修行をすることになります。なんといっても麗しの都パリ(邦題「麗しのサブリナ」はこれにかけてのものでしょう。

うなるほどうまいネーミングですね)、彼女はピカピカの女性になって凱旋帰宅するのでした。迎えの車を待つサブリナ。その気品あるシックなスーツ姿、伸びた背中、憂いを帯びた視線。

連れた子犬までもファッションの一部にしてしまう美しさに、観客も息を飲みます。前半一番の見どころです。

次男坊デイビッドも一目で夢中になり、サブリナと気づかぬまま彼の車を思わず止めて、彼女を自宅まで送るのです。

2.女の子の願望その2 シンデレラ願望

デイビッドはすっかりサブリナにのぼせ、身分違いなどお構いなし。自宅でのパーティーに華やかなドレスで現れたサブリナ。

このドレスの美しいことといったら!ジバンシィが手がけた、蝶のように夢のように素晴らしい衣装です。彼女に猛アタックするデイビッドの気持ちよくわかります。

しかし二人の仲を家と会社のために阻止しようと、長男ライナスがサブリナに接触するようになります。

出会いを重ねるごとにサブリナの心は、年離れたライナスの方に惹かれていきますが、彼の本心は弟からサブリナに身をひいてもらうことだと話し、サブリナの心は引き裂かれます。

このシーンでヘップバーンが身に着けていたのが最も有名なレギンス「サブリナパンツ」です。これまで変身後に見せた高価な衣装とうって変わり、シンプルこの上ないスタイル。

しかしだからこそ、バレエで鍛えられたヘップバーンの背筋ののびた美しさ、そして彼女が磨いたのはファッションのセンスだけではなくその中身であったことを観客はよく理解するのです。

ライナスも然り。ラスト彼はサブリナを愛する自分の心に気づき、彼女と結ばれます。

3.夢物語をただの夢物語に終わらせない役者の力

変身願望にシンデレラ願望。どちらも満たせば夢物語になります。そこに真実が見えない限りは、人々はただ夢の話を語っても心惹かれないことでしょう。

単に若く美しいだけの女性には簡単におちないであろう老獪なボガート。決して若く美しいだけではない気品に溢れ、後年ユニセフに尽力するような美しい魂を持つヘップバーン。

彼らのにじみ出る人間的魅力あってこその名作となったのではないでしょうか。ファッションから紐解いてみても、彼らが真に心を通わせるシーンのサブリナは全く飾り気のない姿。

ここにこの作品の魅力が一番現れていると思うのです。

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