今だからこそ読みたい、北野武著『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』

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小学校で道徳を教科として教えることになりました。しかし子どもに教える前に道徳について大人が考えるべきではないでしょうか?

ビートたけしさんこと北野武さんの著書『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』の感想を交えながらこの本を紹介したいと思います。

1.道徳とはそもそも教えるものなのか?

北野武さんの『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』を読んでみて、最初に思ったのは「これはブルーハーツだ」ということです。この本は北野武さんの語り口調で書かれているのでとても読みやすいですね。

しかし内容は痛烈で、胸に突き刺さるフレーズがたくさんあります。「大人の世界だって戦争やいじめがあるのに、子どもにはみんなで仲良くしよう!なんて大人が教える資格があるのか?」

文章か音楽かの違いで、北野武さんとブルーハーツの世界観はとってもよく似ていると思いました。30代・40代、ブルーハーツを夢中になって聴いていた世代の人に是非読んでもらいたい本です。

私は学校の道徳の勉強が好きではありませんでした。道徳って人から教わるものではなくて、自分から学んで身に付けるものだと思うからです。道徳が知識になってしまうことに何か違和感がありますね。

「人から良いことを教わって、良いことと知った上で良いことをする。それは偽善ではないのか?では100%の善って何だろう?」私がいつも堂々巡りで考えてしまうことです。

この本の中では北野武さんは「道徳を人任せにするのは、自分の人生を人任せにするのと同じだ」と書いています。自分の中にあった疑問に対して答えに近いフレーズがたくさんあります。

読んでいてとても頭がスッキリするのでお薦めです。

2.道徳も時代とともに新しくなっていくべき

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タイトルの『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』にあるように道徳も新しくあるべきだと思います。

自分が子どもの頃と今では驚くくらい何もかもが違います。時代とともに価値観、生活環境は常に変わっています。

一つの価値観、「絶対」を教え込むのは教育ではなく洗脳かもしれません。

「時代を作る人はいつも古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押し付けられた道徳ではなく自分なりの道徳で生きた方がかっこいい」まさに北野武さん自身の生き方もそういう風に見えますよね。

いつの時代も本当に必要なのは道徳心ではなく向上心なのかもしれません。私が思う向上心とは美しくありたいという気持ちです。見た目ではなく言葉使いや振る舞いなどを含めた人間的な美しさです。

美しいか美しくないかの基準を自分の中できちんと持つこと。向上心があれば道徳心はおのずとその人の身に付くのではないか?この本を読んでそんな風に思いました。

3.道徳はもはや人間だけの問題ではない

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道徳や哲学は人間が人間のために考えるものだと思っていました。しかし道徳は人間だけの問題ではなく地球環境を変え、未来を変えるというのです。これは私にとって新しい価値観でしたね。

地球温暖化や環境問題も人間が道徳を忘れ、生き方を誤った結果起きた現象です。この先は個人の道徳より人間全体の道徳が大切で、道徳を変えることによって未来も変わると書かれていました。

『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』はこれから未来を作る若い人にも是非読んでもらいたい一冊です。道徳について自分から考える良いきっかけになると思います。

また読書感想文にもお薦めの一冊ですね。

私もいつか自分の娘にこの本を薦めてみようかなと思っています。

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