大人にも読んでほしい!涙が止まらなくなる絵本「ちょっとだけ」おすすめポイント3つ

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私自身がまだ新米ママだったころ、3歳の娘の世話に追われながら、生まれたばかりの下の子供の世話に奮闘するあまり、忙しさと思い通りにならない毎日に、自分を見失いかけていた時期がありました。

いけないと思いながら、上の娘が失敗したり、ぐずぐずしたりすると、つい声を荒げてしまったものです。そんな時、病院の待合室でこの本をみつけました。

可愛らしい女の子が赤ちゃんと抱っこして微笑んでいる、そんな表紙に引き付けられたからです。しばらくすると、病院の待合室という場所にも関わらず、ぽろぽろと涙がこぼれ出ました。

「ごめんね、ごめんね」と心の中でなんども娘に謝った記憶があります。

1.シンプルだけど、ぐっと胸に迫るストーリー

なっちゃんという女の子のおうちに、赤ちゃんがやってきます。なっちゃんはお姉さんになりました。どの家庭でもそうでしょうが、お母さんは、赤ちゃんのお世話に一生懸命で、なっちゃんをかまってあげることができません。

なっちゃんは、お母さんに甘えたい、助けてほしいという気持ちをぐっと我慢して、いろんなことを「ちょっとだけ」頑張るのです。

そんな、なっちゃんのことをお母さんは、ちゃんとわかってくれています。最後には、なっちゃんに「ありがとう、よく頑張ったね」の気持ちをこめて、優しくなっちゃんを抱きしめてくれるのでした。

2.温かく優しい挿絵、なんともいえない自然な子供の表情

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私自身が、最初に表紙の挿絵にひきつけられたことからもわかるように、この本の挿絵は、温かくて優しく、子供の表情やしぐさが実に自然で、みているだけで癒されます。

特に小さななっちゃんが一人で「ちょっとだけ」頑張る様子は、うまくできないけど一生懸命な様子が伝わってきます。

背景に描かれた、赤ちゃんのお世話をするお母さんの後姿、一人でボタンを止めようとしたり、髪を結ぼうとしたり、奮闘するなっちゃん。

頑張れば頑張るほど、ちらかったり、上手にできなかったりする様子まで丁寧に描写されています。そんな様子が、娘の様子と重なります。

私が気づいてやれないところで、娘がこうして頑張っていたのではないかと思うと、余計涙がとまりませんでした。

3.母親として学んだこと

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私もこの絵本のお母さんも、下の子にかかりきりで、上の子供の面倒を見てあげられないという点では同じでした。しかし、上の子の気持ちを理解し、深い愛情を示してあげるという点では、まったく違っていたのです。

子供に大切なのは、「すべてをやってあげる」ことではなく、その成長を温かく見守り、そっと後押しできることなのだと改めて気づきました。

帰宅して、娘をしっかりと抱きしめました。この本を買って、時間を作り、娘に読んであげました。子供なりになにかを感じ取ってくれたようで、満面の笑みをみせてくれました。少しだけど、絵本のお母さんに近づけたように思いました。

たかが絵本と思うなかれ、母親として優しくではありますが、強く諭されたような絵本でした。子供をもつすべてのお母さんにはもちろん、これから母親になる女性や、父親になる男性にも、ぜひ手に取って、開いてみてほしい一冊です。

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