お疲れ気味の女子に!サクッと読めるおすすめ小説「クリスマスのぶたぶた」

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お疲れ気味のあなたが、仕事先から帰宅する途中、目の前をバレーボール位の大きさの赤い物体がちょこちょこと横切っていくのが目に入ります。

よく見てみると、それは、サンタクロースの服を着た、可愛らしいぶたのぬいぐるみ。疲れも忘れ、あなたの目はそれにくぎ付けになるでしょう。

しかも驚いたことに、ぬいぐるみは道行く人と、挨拶をかわし、会話までしています。あなた以外、誰一人として、このことに驚いている様子はありません。

こんな展開からはじまるのが、お約束のこのシリーズ。ちょっと、読んでみたくなりませんか?

1.サクッと読める短編集

今回は、動いてしゃべるぶたのぬいぐるみ「ぶたぶたさん」が、サンタクロースの格好をして、デパートから届けられるクリスマスプレゼントを渡すお仕事に奮闘します。

その先々で出合う人々の名前がタイトルになった短編集であり、数分で一話を読めてしまいます。お疲れ女子にはぴったりのお手軽さと読みやすさですね。しかも「クリスマス」のお話なので、これからの季節にはぴったりです。

2.ファンタジーと侮るなかれ、じんわりきいてくる奥の深さ

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ぶたぶたさんが出会う人々は、みんな心の中にちょっとした不満や悩みを抱えています。

ある人は、復縁したいと思っている彼に素直になれなかったり、またある人は、夫の気持ちを量りかねて悶々としていたり、また別の女性二人組は、クリスマスに予定が無くて、やけ酒をあおっていたり。

深刻というわけではないけど、なんだかうまくいかない、なんだかつまらない、そんなクリスマスを過ごしている時、目の前に現れる、可愛らしくて親切で優しいぶたのぬいぐるみ。

驚きと衝撃と理解不能の混乱の中で、彼女たちは、気づくのです。「もっと素直になればいいのかも」「けっこう幸せかも」「案外大丈夫かも」。そんな思いが読者の心にまで、ゆっくりとしみわたってくる作品なのです。

3.読んでいるうちに笑顔がこぼれる、ほほえましい作品の数々

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個人的に私が大好きなのは、ある母親が、自分の小さな娘を喜ばせようと、ぶたぶたさんにプレゼントを届ける依頼をするというお話。

小さな子供の目線から語られるそのストーリーは、純粋で一生懸命で、読んでいるだけで、こちらも自然と笑顔がこぼれます。

また、ぶたぶたさんの子供たち(なんと人間なのですが?)が夜遅くに帰宅するぶたぶたさんをバス停まで、お迎えに行くお話も、ほっこり癒される作品です。最後には年末の年賀状のお話や、初日の出のお話まであります。

盛りだくさんな上に、温かさや優しさでお腹いっぱいになれる一冊です。

いかがでしょうか。本を読み終えて、閉じた時に、不思議な世界に迷い込んで、長い旅をしてきたような気分にさせられます。心の中がぽかぽかと、あったかくなったことに気づきます。

ぶたぶたさんの姿を思い出して、ちょっと幸せな気持ちになります。そして、もう一度最初から読んでみたくなります。ぜひ、一度手に取ってみてください。

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